日刊建設新聞社 CO−PRESS.COM |
都市再生機構西日本 西尾司うめきた都市再生事務所長 【2022年07月25日掲載】 |
うめきた2期 比類なき「みどり」創出を目指して 土地区画整理事業と都市公園整備事業 道路等インフラ整備推進 |
令和6年の先行まちびらきに向けて工事が進むうめきた2期地区。高度な都市機能の集積と都市公園を有したまちづくりを目指し、開発事業者による建物建設とJR支線地下化工事とともに、都市再生機構による土地区画整理事業と都市公園事業が行われている。このうち比類なき「みどり」の森となる都市公園「(仮称)うめきた公園」が今年5月に着手された。これら輻輳する事業を調整役として、円滑な事業推進に努める都市再生機構西日本支社の西尾司・うめきた都市再生事務所長に、現在の状況や今後の取組み等を聞いた。 |
■まず、うめきた2期地区の状況とURが施行する現況について。 |
現在、うめきた2期地区では、URの事業である土地区画整理事業と都市公園事業としての防災公園街区整備事業、大阪市の行うJR東海道支線の地下化事業、西日本旅客鉄道の新駅設置事業が実施されています。このうち新駅については、来年春の供用が予定されております。また、大阪・関西万博に先立ち令和6年夏頃には先行まちびらきが予定されており、それに向けて我々の事業も進めていきます。 |
■防災公園の整備はどのように。 |
防災公園街区整備事業については、今年5月に本格的に工事着手しました。工事では、まず公園内に地下貯留施設はじめ地下埋設管等を整備し、盛土エリアの整地工により立体的なランドフォームを構築します。公園そのものの整備については、ベースとなる公園施設の園路、樹木を整備し、景観等に関しては、公共によるベースグレードに加え、2期事業者のデザイン提案等によるまち全体の魅力を高めるアップグレードを行います。 |
■公園整備でのURの役割としては。 |
URの役割は、2期事業者の提案に基づき実施設計を行い、大阪市と協議・調整を実施し、工事発注を経て現在、その工事を実施しており、公園の工事監理もURが担当します。工事完成後はURから大阪市に引き渡すことになりますが、予定では開発事業者が50年間の指定管理者として公園管理を行うことになっています。事業は令和8年度末に基盤整備の完成を予定しており、同時期に土地区画整理事業も完了し、新しい「みどり」森が誕生することになります。 |
■URとうめきた地区の関わりも長いものになりますね。 |
うめきた地区については、昭和62年の国鉄民営化を受けて梅田貨物駅の跡地利用について検討が開始され、平成14年に都市再生緊急整備地域の指定を受けたことから、URも大阪市の要請を受けコーディネート業務を開始したのが始まりです。うめきた2期についても、平成27年に大阪府・市から要請を受けて、基盤整備及び民間誘致の役割を担ってきました。2期のまちづくりの目標は、みどり」とイノベーションの融合拠点を掲げて、国際競争力を高め、関西の発展を牽引するリーディングプロジェクトとして進んできました。特に比類なき「みどり」として、都心の真ん中に公園を持ってくることは意義のある事業だと思っています。 |
■ありがとうございました。 |
Copyright (C) NIKKAN KENSETSU SHINBUNSHA. All Rights Reserved.
当サイトを利用した結果に関するトラブルなどに関しては、当社としては一切責任をとりかねます。