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建設業振興基金 建設労働者育成支援事業担当 永富栄三専門役 【2021年5月10日掲載】 |
人材確保に無料の職業訓練 重機操作、玉掛けなど各種の資格取得 |
未就職者に対し、建設業への就業を支援するため、建設業振興基金では、建設労働者育成支援事業を推進している。事業では、基礎技能の習得と各種の資格取得に向けた無料職業訓練を実施、全国20箇所で行われている。近畿では、三田建設技能研修センターで実施されているが、同事業を担当する振興基金の永富栄三専門役に、これまでの取組みと今後の事業展開について聞いた。 |
■初めに業務内容を教えて下さい。 |
建設業に特化した無料の職業訓練・職業紹介です。建設業における人手不足に対応するため、建設業で働いてみたいという離職者、新卒者、未就職卒業者等を対象に、職業訓練を実施して建設企業への就職を支援するものです。職業訓練では、建設業の基礎知識を学んでいただく他に、重機操作から玉掛け等の各種資格を取得してもらい、それらを武器に就職活動を行ってもらいます。 |
■訓練ではどのようなことを。 |
訓練には、それぞれの拠点で特徴があり、令和2年度において、近畿建専連内の拠点では専門工事業を、クレーン協会内の拠点ではクレーンに特化し、兵建協内の拠点では資格取得に加え測量やCADなども行いました。訓練期間は、それぞれの実施主体によって多少は異なりますが、令和2年度の近畿建専連内の拠点では、実動18日間で、22日間となりました。座学としては、建団連会館で専門工事業における各業種の基礎知識や建築概論に加え、安全衛生では足場の組立やフルハーネス型墜落制止用器具の特別教育を行い、受講者には修了証を交付しています。また、現場を理解してもらうために実技体験も実施しています。実技体験では、東大阪市の大阪府立東大阪高等職業技術専門校で、鳶として足場の組立と解体、建築塗装、鉄筋と圧接をセットにした3業種を体験していただきました。 |
■資格の種類は。 |
各拠点において、それぞれカリキュラムを設定することとしており、各業種で求められている資格を考慮して決めています。資格では、大型特殊免許や小型移動式クレーン、ショベル等の重機運転、玉掛けなどの技能講習になります。特に、小型移動式クレーンと玉掛けは各現場で必要なため必須科目と言えます。また、経費や訓練場所の調整等も必要となり、それらを含めてカリキュラムを構成します。近畿建専連内の拠点では、足場の組立とフルハーネス型墜落制止器具、このほかキャタピラー教習所が行う訓練での資格等になります。 |
■募集と就職支援はどのように。 |
募集は、令和2年度に年間3回発行の「建設業の職業訓練情報マガジン『ウェルカム』」で行いました。また、ハローワークをはじめ建設業振興基金のHP、パンフレット等で募集を行っているほか、私も西野田工科高校や都島工業高校、修成専門学校へ学校訪問して説明しています。 |
■今後の見通しについては。 |
建設労働者育成支援事業としては、令和2年度は全国で500人、令和3年度は400人、最終年度は300人の受講を目標としています(予定)。ただ、事業自体が縮小されることから、令和3年度からの拠点場所は、建団連会館の拠点を廃止し、兵庫建設会館にある拠点と統合しました。主な訓練場所も三田建設技能研修センターになります。 |
■今後も人材の確保育成にご尽力下さい。ありがとうございました。 |
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令和3年度の事業のうち、大阪府では、7月7日から29日まで、建団連会館とキャタピラー教習所葛゚畿教習センター大阪南教習所において第1回建設業入職(建設機械オペレーター)コースを実施する。カリキュラムでは、資格取得に係る技能講習として玉掛け、小型移動式クレーン運転、車両系建設機械運転(整地・運搬・積込・掘削、解体)、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育、足場の組立て等特別教育を行う。申込締切は6月30日。 |
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