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日本道路建設業協会関西支部 松本勝也支部長 【2019年07月01日掲載】 |
働き方改革実践し成果を 道路工事でのすぐれた技術PR |
日本道路建設業協会関西支部の松本勝也支部長はこのほど、就任インタビューを行った。今年4月に就任したもの。就任にあたり松本支部長は、「関西を元気にする受け皿となるため、災害対応等で業界の重要性をみとめられたい」と抱負を述べ、業界を取り巻く課題である担い手確保や週休2日の実現など「働き方改革を実践して成果を出すことが必要」としたほか、道路業界が持つ技術を広くアピールし、「活躍の場を広げていきたい」と語った。 |
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■まずは、就任にあたっての抱負から。 |
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関西が元気になるような活動を展開していきたい。万博開催が決まり、さらにIR誘致も決まれば、元気になる要素になると思います。しかし、そのためには、受け皿をきっちりとする必要があります。その中では、災害対応が重要となってきます。昨年は、関西でも自然災害が多発しましたが、支部としても災害協定に基づく対応をしっかりとやることで、業界の重要性が認められることになる。まずは、その準備をしっかりやることだと考えています。 |
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■支部の運営や活動方針については。 |
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基本的には本部と連携しながら、これまでの活動を継続していきますが、特に働き方改革と人材確保への取組みが大事になると考えています。働き方改革では、ICTの活用や長時間労働の是正、週休2日など、これらを実践して成果を出すことが必要と考えおり、その上で官民の発注者に対して、いろんな意見や要望活動を行っていきたい。 |
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■担い手確保は建設業界全体の課題です。 |
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ここ数年は受注も順調ですが、課題は人だと思っています。災害対応もそうですが、現場でやるべき人をどれぐらい確保できるか。コミュニケーションをとり、発注者と受注者、協力会社に仕事が行き渡ることで持続性が生まれる。仕事が継続することで成り立つものであり、それがなければ肝心な場合に人がいなくなってしまう。 |
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■なるほど。 |
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また、支部としては、道路工事でのPRも必要。東京オリンピックではマラソンコースに遮熱性舗装を採用されていますが、これを万博等にも採用されるようアピールしていきたい。遮熱性だけでなく、景観的にも優れたもので、会員各社も技術を有している。こういった道路業界が持つ技術をPRすることも必要ではないか。私自身も遮熱性舗装の施工経験があり、夏季のイベントを実施する場合にも効果があると思っています。さらに、ヒートアイランド対策や吸音性も優れ、環境対策や騒音対策にも効果があり、業界として活躍する場が広がればと検討していきたい。 |
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■仕事の継続性、持続性では、まだ先ですが、淀川左岸線や湾岸線延伸部等が期待できます。 |
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これからは維持修繕が中心の時代になってきますが、維持補修工事は、新人や若手技術者では厳しい部分があります。新設工事に比べ、交通規制等の制約や夜間工事の多い現場は危険もあり、人を育てるという教育の場としては、新設現場の方が適していると思っています。 |
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思い出に残る仕事では、首都高速道路の施工中に発生した阪神淡路大震災を受け、急遽、耐震補強工事が追加されたことで、「工期にも余裕がない中でやり遂げたこと」を挙げる。入社以来、東京勤務が長く関西は「全くの初めて」とする。このため、休日には、京都や奈良など、歴史遺産を訪れており、「特に姫路城には感銘を受けた」とする。 |
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