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大阪府都市整備部 井出仁雄部長 【平成31年02月04日掲載】 |
インフラ整備の重要性再確認 昨年の災害 活かされた過去の教訓 防災対策の取組みを推進 |
昨年に発生した大阪北部地震や台風21号は、府内各地域に被害をもたらしたが、大阪市内では、三大水門はじめとする防御施設が浸水を防ぐなど、都市基盤整備の重要性が改めて示された。これら都市基盤について、大阪府都市整備部の井出仁雄部長は、「過去の教訓の積み重ねが活かされたもの」と指摘する。万博の大阪開催が決まり、今後は交通インフラ等の整備が動き始めるが、「防災・減災対策も含め、次世代に引き継ぐ社会基盤を整備するのが我々の役目」と語る井出部長に、今後の事業展開等を聞いた。 |
■まず、昨年を振り返って。 |
初めに、昨年11月に大阪での万博開催が決定したことについて、これまで多くの方々にご協力とご支援を頂いたことに、心からお礼を申し上げます。 |
■これまで整備してきたインフラ効果が証明された。 |
インフラ整備の重要性を改めて感じる機会にはなりました。一定の被害はありましたが、守られた部分も大きかった。今回の災害では得るところも多かったですが、多くの反省点もありました。特にハードだけでなくソフトも含め事前防災の必要性を痛感しました。 |
■来年度事業に関しては。 |
災害箇所の本格復旧や防災対策の取組みを継続していきますが、国が3ヶ年の緊急対策として補正予算を組んでおり、これを活用して事業を実施します。そのほか、北部地下河川の下流部の工事や三大水門の老朽化対策の準備等にかかりたいと考えており、橋梁の耐震対策や堤防の液状化対策等も引き続き進めていきます。橋梁の耐震対策は2020年度末までに完了させる予定です。 |
■継続事業が中心になりますね。 |
維持管理に関しては、インフラマネジメントで、データベースの本格運用を開始します。収集したデータを基に適切な維持管理を行っていきます。実施にあたっては、新たに開発された技術や工法を活用するとともに、今回の災害での被災を契機に、点検でもドローン等を採用していきます。 |
■ありがとうございました。 |
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