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大阪府住宅まちづくり部 山下久佳部長 【平成31年01月28日掲載】 |
災害対策加速化に期待 GD大阪 見えてきた将来の姿 日本一のバリアフリー都市へ |
昨年を振り返り、大阪府住宅まちづくり部の山下久佳部長は、大阪北部地震や台風等に対する復旧や被災者支援など「災害対応に追われた年だった」としながら、その一方では、従来からの取組みであるグランドデザイン・大阪に掲げた魅力あるまちづくりの実現に、「大きく動き出した年でもあった」とする。今後もこの流れを継続したいとする山下部長に、来年度の事業をはじめ今後の取組みについて聞いた。 |
■まずは昨年の動きから。 |
昨年は、6月の大阪北部地震はじめ、豪雨や台風等の大きな自然災害が発生したことから、この対応が急務となりました。地震発災当初の動きでは、まず6月19日から10日間にわたり9361件の被災建築物応急危険度判定を実施しました。実施にあたっては兵庫県や鳥取県をはじめとする自治体、災害協定に基づく業界団体から応急危険度判定士の応援を受けました。 |
■ブロック塀の倒壊が大きな問題となりました。 |
ブロック塀については、公共、民間それぞれ点検を進めるとともに、民間の危険なブロック塀を除却するための補助金制度を市町村とともに進めており、来年度からは全市町村で実施することになりました。 |
■都市の活力や魅力向上への取組みでは。 |
グランドデザイン大阪の策定から7年が経過し、今年度はうめきた2期の開発も決まり、御堂筋も万博が開催される2025年までに側道が歩行者空間化される予定です。さらに、なんば・天王寺・あべの、大阪城周辺、中之島周辺、夢洲・咲洲のグランドデザイン大阪が掲げる各エリアの取組みが進んできました。また、鉄道アクセスについては、なにわ筋線や中央線のほか、JR・阪急・京阪も検討が進められるなど、都心部ではグランドデザイン大阪が描いていた骨格が実現しつつあります。 |
■なるほど。 |
グランドデザイン・大阪都市圏の取組みも進めています。淀川の舟運事業に関しては、天満橋八軒家から枚方までの定期航路が就航したことから、近畿地方整備局は京都・宇治まで伸ばすための浚渫を行いながら、民間による小型船で実験を予定しています。また、万博の開催決定により、淀川からベイエリアを結ぶ計画も本格化してきます。昨年度には十三大橋からUSJまで調査を行い、可能であるとの結果が出ており、2025年までには十分に間に合うことから、府としても協力していきたいと思っています。 |
■担い手確保については |
一昨年、国で「建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律」いわゆる建設職人基本法が制定されたことから、この大阪府計画を作成します。現在、関係行政機関や建設業者団体等と意見交換を行いながら、どの様に取組みを進めていくべきか議論しております。その中で、特に若年層の不足が顕著であり、将来の担い手不足が危機的状況にあることが分かりました。このため、建設業への入職を促進するための処遇改善はもとより、将来の独立を含めて夢が自己実現できる職種であることをPRすることに努めていきます。 |
■ありがとうございました。 |
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